日本にいるとあまり馴染みのない『女性の日』をみなさんはご存じでしょうか?
近年では、日本でもバレンタインデー商戦に次いで、国際女性デーとう日をお花屋さんやスイーツ屋さんなどで認知を進めている印象を受けますが、まだまだ広く知られてはいないのではないでしょうか。
実は、ベトナムに住む以上決して忘れることが許されないのがこの『女性の日』。
女性の日とはどのような日で、この日には何をしなければいけないのかをこの記事では徹底解説していきます!
女性の日とは?
女性の日はいつ?
ベトナムでの女性の日は、世界で定められている『世界国際女性の日』と『ベトナム女性の日』の二つがあります。
『世界国際女性の日』はベトナムに限らず、世界で定められた女性の日ですので、世界各国で祝われています。
『世界国際女性の日』は3月18日で、黄色いミモザのお花がシンボルとなっているため『ミモザの日』とも呼ばれています。
また、一方で『ベトナム女性の日』は10月20日に設定されており、ベトナム人女性の地位向上のために定められた日です。
女性の日の歴史
✾世界国際女性の日
(*国際婦人年:国際連合が1975年に女性の地位向上を目指して設立した年。)
1909年にアメリカで『全米女性の日』の記念イベントをきっかけに、ヨーロッパ各地で女性の権利向上と政治や経済への参画を求める運動を尊重するために制定されました。
現在では毎年3月8日に国連事務総長が女性差別の撤廃、平等な社会参加ができる環境の整備などを各国に呼びかけています。日本では男女共同参画担当大臣が3月8日の女性の日に寄せて、毎年メッセージを発信しています。
✾ベトナム女性の日
ベトナムの革命家ホー・チ・ミン氏が1930年10月20日にベトナム反帝婦人の会(現ベトナム婦人連合会)を設立したことがきっかけで制定された日です。
制定された当初は、女性の権利や地位向上について考え、過去に活躍した女性を敬う日でした。ベトナムの女性は「Anh hùng, bất khuất, trung hậu, đảm đang(英雄、不屈、忠実、勇敢)」と言われています。ベトナムの建国にあたり、この精神をもって活躍した女性が多く、今でも数多くの女性がベトナムの英雄として名を残しています。
昨今では意味合いが変わり「女性に感謝する日」として、妻や母親、恋人に贈り物をする日となっています。
そのため10月20日になると街には花やプレゼントが溢れ、当日はお祝いに出掛ける人で活気にあふれます。
女性の日には何をするの?
このように、女性の地位や権利の向上を発端に制定された女性の日ですが、今となっては”女性に感謝をする日”として役割を変えています。
ベトナム人女性は非常に勤勉で、よく働きます。会社をいくつも経営していたり、会社内でも重要な役職に就いている女性の割合が非常に多いのが特徴です。
そんな女性たちをサポートするように、毎日奥さんを会社へ送迎したり、ヘルメットの装着までしてくれる優しいベトナム人男性が多いので、日本人の男女のイメージとは少し異なり驚くかもしれません。
筆者の会社のベトナム人女性マネージャーに男性の日はないの?と聞いたところ、『女性の日は年に2回だけで残りの363日は男性の日だよ。だからこの2日くらいは甘やかしもらうし好きなことするのよ!』と笑いながら話していました。
仕事熱心、副業もしながら、子育てと家のこともするスーパーウーマンだからこそ、年に2回くらいはとことん敬ってもらいたいという気持ちなのでしょうか。
そんな背景もあるので、女性の日はベトナムでは絶対に忘れてはならない大切なビッグイベントです!
女性の日の過ごし方
奥さまや恋人と過ごす場合には、男性がお花とプレゼントを用意し、レストランなどに行ってお祝いすることが主流です。
女性の日が近づくと、街のお花屋さんは花束を売り出し始めます。また、2~3日前からは各地で花を販売するアルバイトが増えるので、街中の至る所でお花を購入することができます。
ベトナム人女性は写真が大好きなので、もらった贈り物は自分と一緒に絶対に撮影します。だからこそ華やかでできるだけ大きい花束が喜ばれますよ◎
お花の種類は様々ですが、赤いバラの花束が一番ポピュラーです。
贈り物のおすすめはこの後紹介しますが、コスメやアクセサリーなどが喜ばれます。
レストランは女性の日特別メニューを用意しているところも多く、当日の予約は必須ですので忘れないようご注意ください◎
会社の女性スタッフへプレゼント
祝日ではないため、当日は仕事という方も多いと思います。
女性の日は、奥様や恋人への準備はもちろん、忘れてはいけないのが、会社の女性スタッフへの贈り物です。
会社自体でプレゼントを用意する企業も多いので、初めて経験する方は確認してみるとよいでしょう。
当日は朝から男性社員が早く出社して飾りつけをしたり、ケーキやお花にメッセージカードを用意して準備万端している姿をよく見かけます。
それに加えて、個人的にも用意しておくことで女性社員との仕事が円滑に進むこと間違いなしです◎
至る所でもらえるミニギフト
女性の日の当日は、女性は行く先々でプレゼントをもらうことが多いと思います。
カフェやレストラン、スーパーマーケットでもミニギフトを用意があるので、ベトナムでの女性の日の重要性には驚きますよね。
街にはカップルが溢れ、うきうきとした人々と楽しい雰囲気が漂っているので、外に出ているだけでもお祝いムードを楽しめますよ◎
おすすめのプレゼント(価格帯別)
さて、ここまででベトナムでの女性の日の重要性は伝わったのではないでしょうか。
ここでは女性である筆者が実際に喜ばれるプレゼントを紹介していきたいと思います。
500円以下(会社のばらまき用など)
✾一輪のお花
20,000VND(約120円)ほどで可愛くラッピングされた一輪のバラなどを購入することができます◎
会社の女性スタッフさんやお客様などにも配りやすく便利です。
✾スイーツ
ベトナム人女性は見た目が可愛いものに目がありません。
見た目が可愛い”映える”スイーツを用意すると喜ばれます◎
✾フェイシャルパック
美容が好きな女性なら、フェイシャルパックなどもお手軽で喜ばれます。
韓国コスメ人気が高いベトナムでは、Innisfreeのパックなどはホーチミンやハノイでも買えるのでおすすめです。
500~2,000円
✾日本のシャンプー&トリートメント
ベトナム製のシャンプーはあまり質が良くないため、仕上がりの指通りや艶が出づらいものが多いです。
また、種類も日本ほど豊富ではなく、パッケージがおしゃれな製品はとても貴重です。
実はパンテーンなどはベトナム版でも販売されており、スーパーマーケットなどでも購入できますが、日本の可愛いパッケージのシャンプーは人気が高いので喜んでくれる女性が多いですよ◎
特にDianeやいち髪はベトナム人女子から高評価でした。
✾サプリメント
画像参照元:マツモトキヨシHP
健康志向の高いベトナム人女性には、日本のサプリメントも大人気です◎
スピルリナはベトナム人の健康志向の方ならほとんど知っているくらい、有名なサプリメントです。
喜ばれて、大切な人が健康になる嬉しいプレゼントですね。
✾LUSHのコスメ(ホーチミン)
2023年7月にホーチミンに初めてLUSHができました。ベトナム人は新しいものが大好き!
10月にはベトナム最先端のLUSHのコスメをプレゼントすれば、他の人と差がつくこと間違いなしです◎
ちなみにハノイでは建設中のTay HoエリアのLOTTE MALLにLUSHが入る予定ですので、お楽しみに。
2000円以上
✾ハイブランドのリップ・口紅
シャネルやDiorなどのハイブランドはやはり人気。一度は持ってみたいと憧れる女性が多いので、コスメが好きな女性にここぞと言うときに選びたいプレゼントですね◎
リップや口紅ははっきりとした明るい赤が好まれがちです。各ブランドで販売されている色は基本的には同じものが多いですが、日本とベトナムでは実際に置いている在庫が異なります。
アイメイクがあまり濃くないベトナム人は、メイクの中心がリップなので、明るい赤色が人気なのかもしれませんね。
✾資生堂やKOSEの美白系基礎化粧品や日焼け止め
日本のコスメブランドはベトナム人にとって憧れ。使いたいけど高級だから使えないという声をよく聞きます。
特に美白命のベトナム女子には、日焼け止めや美白系基礎化粧品は大人気!
ベトナム女子の心を掴むには美白コスメは必須です◎
✾アクセサリー
好みが分かれるので、選ぶのが難しいですが、アクセサリーも喜ばれます。
ピアス、ネックレス、指輪は特に喜ばれるアクセサリーの代表です。選ぶのが難しい場合は、一緒にお買いものに出かけるのも良いですね。
まとめ
ベトナムでは絶対に忘れてはいけない一大イベント“女性の日”についてご紹介をしました。
筆者も日本に住んでいたころは聞いたこともなかった女性の日ですが、ベトナムに住み始めると少し期待してしまう1日です。
男性の皆様はこちらを参考にして頂き、喜んでもらえる万全の準備を整えてくださいね◎