日本の都心部では、電車やバスなどが移動手段の中心となりますが、海外へ移住した場合、現地にてその土地での移動手段が必要ですよね。
ベトナムへ移住すると、移動手段の中心は電車ではなくバクシーやバイクとなります。
ベトナムはバイク天国なので、どこへ移動するにもバイクでの移動が便利です。
特に日本でも車やバイクを運転していた方であれば、ベトナムに来ても自分で運転できると行動範囲が広がりますよね◎
そこで、こちらの記事では日本で持っている免許をベトナムで使用するための方法や、ベトナムで免許を取得する方法について徹底解説していきたいと思います!
ベトナムで免許を新規取得する方法
ベトナムで自動車免許を新規取得するには、3カ月以上の滞在ビザが必要です。
取得方法については、免許センターに代理で申し込みをする窓口業者に依頼が可能であり、申し込みをすると後日試験日が通知されます。(目安:1~2週間後)
また、申し込み時に指定の病院が知らされるので、健康診断を試験日までに受診する必要があります。
試験は基本的に学科試験と実技試験の両方あります。(※受ける免許の種類によっては学科免除、実技のみ)
学科試験は、パソコンで回答する選択形式で25問出題され、そのうち21問以上の正解で合格となります。
※学科試験はベトナム語のみで、英語や日本語での受験はできませんので、ベトナム語ができないとハードルは急激にあがります。
また、実技試験のコースは八の字コース、幅狭直進、ジグザグ運転、でこぼこ道の4つに分かれており、八の字コースが一番の難関です。
先日ベトナム人の友人が実技を受けて、まさに難関の八の字コースから外れてしまい不合格となりました…
※試験はマニュアル車での実施が多いので、オートマのみしか運転できない方は事前に確認しましょう。
≪ベトナム運転免許試験のポイント≫
・学科試験はベトナム語のみ!
・実技試験はマニュアル車の可能性有!事前確認しましょう!
上記の内容より、日本人が一からベトナムで免許を取得するのは少々難しいかもしれません。
一方で、日本で取得するよりもはるかに料金が安いので、ベトナム語を習得しており免許を持っていない方は挑戦してみてもいいかもしれませんね◎
日本の免許をベトナムの免許に切り替える方法
続いては、もうすでに日本の免許を持っている方が、ベトナムの免許に切り替える方法について紹介していきます。
ベトナムと日本では加盟する国際条約が異なるため、日本で発行された国際運転免許証は使用できません。
ただし、日本の運転免許から書き換えることでベトナムの免許取得が可能です。
上記理由から、ベトナムで免許切り替えの手続きをしなければいけません。切り替え方法の手順をチェックしていきましょう!
①必要書類の準備
免許を切り替えるにあたり、事前に揃えなければいけない書類があります。
何か一つでも不足している場合、ベトナムの機関は容赦なく突き返してきますのでご注意ください。
コピーが1枚必要なはずなのに、急遽2枚と言われたり突然の変更が多いので、特に各書類のコピーは多めにとっておいて損はありません。
必要書類一覧は下記をご参照ください☟
① 運転免許切替申請書
② 日本の運転免許証(原本・コピー2部)および翻訳文(ベトナム公証役場での公証済みのもの)
③ パスポート(原本・コピー2部)
④ ベトナム滞在許可書(原本・コピー2部)
⑤ 顔写真(カラー、縦4cm×横3cm)
※各種書類のコピーの提出は1部と言われていますが、その時により2部必要だと言われるケースがあるので念のため2部用意しておくことをお勧めします。
また、上記の②の運転免許証の公証も事前に済ませましょう。
運転免許証の公証に必要な書類は下記の通り☟
②日本の運転免許証のコピー(3部)
③パスポート(原本)
翻訳と公証にかかる費用は100,000VNDです。書類提出時料金の支払いもありますので、現金を持っていくことも忘れずに!
免許証のコピーは2部と言われたり、3部と言われたりすることがあります。
また、原本は提出することになるため、パスポートが手元にない期間に使用することも考えて追加2部ほど予備としてコピー・所持頂くのがお勧めです。
ホーチミン・ハノイの公証役場は下記の場所にあります。
公証は約3日程掛かるので、時間に余裕を持っていきましょう。
※ホーチミン公証役場
※ハノイ公証役場
②交通運輸局へ行く
①で揃えた全ての書類を持ち、いざ!免許書き換えのため交通運輸局へ行きます。
交通運輸局では簡単な英語が通じるので、ベトナム語が話せなくても手続きは問題なくできるでしょう。
申請は書類の提出が済んだら終わりです。
申請してから5営業日、約1週間程で切り替えが完了するので、申請時に渡される引換用紙を提出すると免許証を受け取ることができます。
免許証を受け取る際に、書き換え料金135,000VNDも併せて支払ってください。
※日本の普通車のみの運転免許でベトナムでバイクを運転することはできませんので注意してください。
→バイクを運転する場合は、日本の自動二輪運転免許から切り替えるか、もしくは普通車のみの運転免許から切り替えた後、バイクの実技試験(筆記試験は免除)に合格しバイクの運転免許を取得する必要があります。
※日本のオートマ限定の免許証からベトナムの免許証に切り替えはできません。
ホーチミン・ハノイの交通運輸局は下記の通りです。
※ホーチミン交通運輸局
※ハノイ交通運輸局
ベトナムで運転する上での注意
①ベトナムの道は右側通行!
日本の道路は左側通行ですが、世界的にみると右側通行が多く、ベトナムも右側通行です。
最初は左折の難しさやどのように流れに乗ればよいのか戸惑いましたが、意外とすぐに慣れることができます。
筆者は今では日本に帰ると逆に違和感を感じます笑
②信号無視・逆走する車を用心しましょう!
日本では信号を守ることは当たり前。対向車線がきていなくても、きちんと青信号になるまで待ちますよね。
しかしベトナムの運転は自由奔放で、一方通行の道が多いのも影響してか、逆走する自動車を見ることもしばしば。
日本と同じ感覚で運転ぜす、信号+自分の目でしっかりと四方から車が来ないかをチェックしてから進むようにしましょう。
③大きい車両が優先!
日本では歩行者が最優先、車と歩行者が事故に遭うとほとんどの場合、過失割合は車が多くなりますよね。
しかし、ベトナムでは大きい車両が優先のため、その点を十分に理解しておくことが大切です。
市内は大型バスの通行が多く、バス停への停留等の動きも頻繁にあるため、車間距離を詰めすぎないなど注意しましょう。
④クラクションは通る合図
ベトナムにいると、とにかくクラクションの音をよく聞きます。
日本ではクラクションは極力避け、本当に危険な場合にのみ鳴らすものとされているので、街中でクラクションを聞くことはなかなかありませんよね。
ベトナムではここにバイクがいますよ、車が通りますよ、の合図としてクラクションを鳴らします。
そのため、街中では常にクラクションが響き渡っています。
数か月現地に住んでしまえば、クラクションの音は気にならなくなり、むしろ後ろからクラクションが聞こえてきたら車両が来るから気を付けよう、と思えるようになりますよ。
そのため運転していて小道から大通りに出る際などは、周囲への注意合図としてクラクションを鳴らすことを忘れずに◎
⑤公安に注意!
街中を走っているとバイクや車が公安に捕まっている姿をよく見かけます。ベージュの制服を着た公安が交通警察なので、スピードや飲酒などには要注意です。
特にテト休暇前の12月や1月は、1年の中でも最も取締が強化される時期です。
なにかと声を掛けられ、罰金を要求されるケースが多発しています。罰金かバイクの没収になるため、多額の罰金を支払う羽目になってしまうこともしばしば…。
運転ルールは守り、違反しないよう注意しましょう!
まとめ
こちらの記事ではベトナムでの免許の取得方法についてご紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか?
ベトナムでは圧倒的にバイクや車での移動が多くなりますので、自分で運転できると行動範囲も広がり生活もとても便利になります。
こちらの記事がベトナム生活を始めるみなさまにとって、有益な情報となっていれば嬉しい限りです◎
ぜひ免許も取得し、快適なベトナムライフを送ってくださいね!