- ベトナム生活情報
- 2022.08.11
ビンズン省には、ベトナム有名建築家 ヴォーチョンギアが設計したカフェがあり、VSIPのお客様訪問後に立ち寄りました。
ボーチョンギア
ボーチョンギアとは
1976年生まれのベトナムを代表する建築家の一人です。
ハノイ建築大学(Trường Đại học Kiến trúc Hà Nội)在学中の1996年から日本政府奨学金(国費留学)を得て日本へ留学し、石川工業高等専門学校を経て、2002年名古屋工業大学社会開発工学科卒業。2004年東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻修士課程修了。
東京大学大学院で博士課程修了を目指して勉強していたものの、教授の勧めでベトナムに戻り、2006年 Vo Trong Nghia Architectsをホーチミンに設立しました。そして、数々の建物が賞を取得しており、2012年にはベトナム建築家賞を受賞しています。
ボーチョンギアの建物は、自然と建物の融和性のある建物が多いため、管理が大変なようで、管理が行き届いていない建物なんかは時間が経つと少し残念な状態になっています。しかし、管理が行き届いている建物だと、建てられたから何年経っても素人の私が見ても凄さが伝わってきます。
関連人物
ボーチョンギアを調べていくと、ボーチョンギアに誘われてベトナムにやって来た日本人建築家として西澤俊理さんや丹羽隆志さんが出てきます。この日本人建築家の二人の名前は知らなくても、彼らはPizza 4P’Sの設計に携わっているので知らない間に目にしているかも知れません。(個人的には丹羽さんの建物が好きなので、いずれどこかで紹介します。)
代表的な建物
風と水のカフェ
2008年、ビンズン省に広さ270㎡の敷地に造られた庭園風カフェで、建物は竹で作られており、池や噴水が配されています。管理が行き届いているようで、今でもカフェとして営業されています。
Wind & Water Cafe (Cafe Gió và Nước)
House for trees
ホーチミン市タンビン区にある個人邸。
五つの小さな家(屋根には木が生えている)に分かれており、その小さな家の真ん中には中庭スペースがあります。
*Googleで検索すると写真だけでなく、住所や地図も出て来ますが、個人邸なのでここでは割愛。
Farming Kindergarden
ドンナイ省ビエンホアにある幼稚園で、屋上が園庭になっています。東京都立川市の『ふじようちえん』を豪華にしたような雰囲気が感じられる建物で、園内では園児の農業体験が出来る様になっています。
ボーチョンギアが東京大学留学中に、『ふじようちえん』を施工した手塚建築研究所にいたと聞いた記憶があるのですが、これはソースを見つけらませんでした。
Trường mẫu giáo Những bông hoa nhỏ
FPT大学(ホアラック)
ハノイの西にあるホアラックハイテクパーク内にあるハイテク人材育成の場であるFPT大学です。
Trường Đại Học FPT
ビンズンのカフェ『Cafe Gió và Nước』へ訪問
最近、雨季なのもあって、いつ雨が降るかわからないので、時間に余裕を持って会社を出て目的地のVSIPに着いたのはアポイントの1時間30分前。イオンモールで時間を潰すのも良いのですが、せっかくなのでイオンモールから10分程度しか離れていないベトナム有名建築家 ボーチョンギアが建てたカフェ『Cafe Gió và Nước』へ行くことにしました。
このカフェは店名『Gió(風)』 và(と)『Nước(水)』が示す通り、風と水をコンセプトにしたボーチョンギアの代表的な建物です。以前、訪れたのはベトナムの建築家に送られる賞を受賞されて、一躍有名になった時なので10年近くも前のことです。
分かりにくい駐車場
お店の前には『Gio va Nuoc』と掲げられた看板があるので、お店は直ぐに見つけられます。
車の駐車場も直ぐにわかるのですが、バイクはどこに停めていいのか少し分かりづらいです。車の駐車場に入って行こうとすると、警備員に呼び止められ気付きました。どうやら人が店内に入る道の途中にバイク置き場があるようです。
居心地の良い空間
店内には池が配されており、それを囲むように席が並んでいます。席の上には竹で造られた屋根があります。また席によっては池を臨むようになっています。
訪問した時間が午前中だったせいか、日が差し込む場所もありましたが、心地よい風が吹いており、アポイントを忘れたことにして、そのままカフェで仕事を続けたくなるほど、居心地の良い空間でした。
夜になると、また違った雰囲気が感じられロマンチックになれそうな気がしました。