- ベトナム生活情報
- 2022.07.14
ベトナムの街中では多くの車を目にすることが増えてきました。中でも高級車する機会が、ここ数年で一気に増えた気がします。しかし、日本で流行っているようなミニバンやワンボックスカーが意外と少ないと思いませんか?
その理由について紹介します。
ベトナムの街中で見かける車
ベトナムの街中で見かける車として一番多く見かけるのはTOYOTA INNOVAだと思います。日系企業の駐在員利用している車もINNOVAが多いと思います。他にタクシー会社の7人乗り車両はほとんどがINNOVAです。最近だと4人乗り車両でKIAやTOYOTA VIOSなんかも見る機会が増えています。
芸能人が訪れるお店や高級住宅街で見かける車
ベトナムの芸能人が訪れるような高級感のあるお店の前では、多くの高級車を見かけることがあります。ブランドで言うとマセラティ、レクサス、フェラーリ、BMW、メルセデス・ベンツ…。最近だとメルセデス・マイバッハなんかも見かけます。
街中で走っている車を観察していると
街中で走っている車を観察していると、ふと気づくことがあるかと思います。
それは日本でよく見かけるミニバンやワンボックカーをベトナムではほとんど見かけることがありません。たまたま見かけても配送会社のロゴが貼ってある荷物配送用の車両や政府(公安など)の車両ばかりです。
多くの高級車が走っている割には、ワンボックスカーを見かけるのはかなりのレアです。
アルファードなどのワンボックカーを見かけない理由
知り合いのお金持ちのベトナム人に尋ねたことがあります。その知人の車は、メルセデス・ベンツやレクサスなど複数台所有しており、INNOVAのようなSUVタイプの車両だと座席をキャプテンシートに取り替えて、ゆったり座れるように改造しています。ちなみに日本好きです。
私が「改造するくらいなら日本で流行っているアルファードなどのワンボックスカーを買った方が良いんじゃないですか?」と、知人に尋ねたところ、「あんな高い棺桶は要らない」と言われました。
私自身、『アルファードが壊れやすい』という話を聞いたことがなく、高級ブランドのスポーツカーよりは安いし、日本などでは要人の車両としても利用されているくらいメジャーな車種なのにベトナム人は勘違いされているんだろうなと思っていました。
そんな折、車関係のお客様へ仕事で訪問した時に、質問をぶつけてみました。
「知人から『あんな高い棺桶は要らない』と言われたのですが、ベトナムのアルファードって壊れやすいんですか?」と聞いたところ、お客様はベトナムでワンボックスカーが不人気な理由を教えてくれました。
- ワンボックスカーの車体がベトナムの棺桶に似ていること
- ワンボックスカーのタイヤが小さくて都市部以外では道が整備されていないところが多く乗り心地が悪いこと
この説明で知人が買わない理由が腑に落ちましたが、一つだけわからないことがあり追加で質問してみました。
「ベトナム人に不人気な理由がわかったのですが、日系企業の社用車でアルファードがあっても良いのに全然ないので、これは何でですか?」
これに対しては、「アルファードなんかだと日本の約5倍の約3000万円するので、本社承認が出ないんだと思います。」「アルファードよりも安いオデッセイでも、1000万円以上ですから」と教えてくれました。
アルファードが流行らない理由
ベトナムでアルファードが流行らない理由は、車体のフォルムがベトナムの棺桶に似ており、都市部以外での移動では乗り心地が悪く移動に適さないことだとわかりました。また値段も日本と比べて遥かに高いのも一つの理由だと知りました。
*記事サムネイルのアルファード画像はTOYOTA Vietnamのホームページより参照