ベトナムでの転職や移住を考えている方々にとって、来る前に知っておきたいのが現地での生活費ではないでしょうか。
ベトナムはなんとなく発展途上国というイメージがあり、漠然と物価は日本よりも安いと思われている方も多いですよね。
旅行に行ってみるとなんとなく分かる現地の相場ですが、住んでみて初めて分かる家賃、光熱費、通信費…
そこで、ホーチミン在住の女性筆者の、超リアルな1か月の生活費をどどんと大公開!
さらには現地での生活情報も紹介していきます◎ベトナムに来てスムーズに生活が始められるようにこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
ベトナム人の所得について
まず、現地の物価感をつかむために分かりやすい、ベトナム人の平均所得についてお話していきます。
2022年7月のJETROの発表によると、ベトナム人の平均月収は6,600,000VND=約3万8,280円、年収にすると約79,200,000VND=約46万465円となります。
とはいえ、ホーチミンやハノイなどベトナムの中心の日系企業で働くオフィススタッフは1.5~2倍近く、さらには副業をしているベトナム人がほとんどなので実質の可処分所得は上記より高いと思われます。
ベトナムの労働法では原則副業を禁止としていないため、副業はベトナムの文化です。タクシーの運転手や塾の講師など副業で務める業務は多岐に渡り、能力を活かして収入を増やしています。
一方で、ベトナムで働く日本人には『日本人の給与水準』があるので、現地のベトナム人スタッフと同業務にあたらない限り上記給与水準に当てはまらないのが実情です。
そのためベトナム人同様のローカルエリアに住み、ローカルレストランで食事を取り、自分自身でバイクを運転して生活をしていれば給与の大部分を貯金に充てることもできます。
ホーチミンの物価
それでは実際のホーチミンの物価の目安を知るために、各商品の値段を紹介していきます。
食べ物
食べ物や飲み物は現地のものを調達すると、日本の物価の3分の1程度で購入することができます。
一方で、日本の調味料や食材や輸入品等を購入する場合、3~5倍近くするものが多々あります。こちらはベトナムの関税の高さが大きな要因となっています。
筆者はハノイに住んでいたこともありますが、スイカやマンゴーなどの南国フルーツやきゅうりやなすなどの夏野菜はホーチミンの方が1~2割程度安く、そして美味しい印象があります。
ホーチミンは常夏のため年中収穫できますが、ハノイは四季があり冬場はベトナムの南部から仕入れていることが影響しているのかもしれません。
水(500ml) | 30円(5,000VND)/本(スーパーマーケット) |
ビール(生ビール)@レストラン | 200円(35,000VND)/杯 |
缶ビール @スーパーマーケット | 90円(15,000VND)/缶 |
フォー(ベトナム風うどん)(@ローカルレストラン) | 約250円(40,000VND)/杯 |
バインミー(ベトナム風サンドイッチ) | 約150円(25,000VND)/個 |
なす | 約20円(5,000VND)/本 |
スイカ | 150円~250円(30,000~48,000VND)/玉 |
マンゴー | 60~80円(12,000VND~16,000VND)/個 |
鶏むね肉 100g | 80円(14,000VND)/100g |
日用品
ベトナムは大家族の世帯が多いため、日本と比較すると1つずつの日用品の容量が大きく、その分価格も割安となっています。
しかし食品と比べると意外と高く、日本と同程度の価格帯となっています。
食器用洗剤 | 150円(25,000VND)/個 |
シャンプー | 500~1000円(80,000~15,000VND) |
洗濯洗剤 2kg | 900円(150,000VND)/ 2kg |
ティッシュペーパー | 120円(20,000VND)/個 |
歯磨き粉 | 200円(30,000VND)/個 |
その他雑費
その他の料金は下記の通りで、水道代はサービスアパートの家賃に含まれている場合もあれば、コンドミニアムなどの場合は自身での支払いになりますが、1000円以下と格安です。
また、なんといってもベトナムは携帯電話や通信料金が安いのが魅力の一つです!
一か月あたり500~1000円程度で抑えられるのが嬉しいです◎
水道代 | 800円(150,000VND)/月・一人暮らし |
電気代 | 3,500~4,800円(600,000~750,000VND) |
携帯電話料金 | 550円(90,000VND)/ 月 |
筆者の1か月の生活費
上記でベトナムの物価水準を紹介しましたが、ここからは筆者・日本人女性のリアルな1か月の生活費を公開していきます。
物価は安いと言っても、やはり日本のクオリティやサービスを求めたいものもあります。
特に筆者は自宅の快適さを求めているため、自宅には惜しみなく使い、他の項目で節約しています。
また、美容室やネイル・まつ毛エクステ・化粧品などには惜しまず、納得のいくものを選択しています。
日系サービスを求めると日本と同価格かそれ以上かかるものもありますので、現地のものと日本の物を両方取り入れながら、できる限りコスパよく生活することを心がけています◎
それではここで、リアルな一人暮らし女子の1か月の生活費を大公開!!
生活費の内訳
家賃(1 Bed room/60㎡/築5年) | 110,000円 |
食費 | 15,000円 |
交際費 | 20,000円 |
美容院 | 4,000円 |
まつ毛・ネイル | 4,000円 |
電気代 | 3,500円 |
日用品 | 2,000円 |
交通費 | 2,000円 |
携帯代金 | 500円 |
合計 | 161,000円 |
生活費のポイント①家賃
ホーチミンの家賃は最近上がっており、日本人の女性が安心かつ清潔感があり、住める価格帯は1ルームで最低$400(58,000円)~が目安となります。
多くの場合、家賃はドル表記となっていますので、注意が必要です。
上を見たらキリがないですが、1ルームのお部屋で$350~500、1ベッドルームで$5500~700程度でホーチミンの中心部に住むことができます。
コンドミニアムなどのジム・プール付きなどの物件を選択する場合は1ベッドルームで$800~が目安となります。
日本人に勧められる物件の多くがサービスアパート(洗濯やお掃除サービス付き、家具家電完備、Wifi完備、水道代金込みなど)となっており入居時に家具を購入する必要もありません。また、家賃にWifiなどが含まれていることが多いため、全ての生活費で考えると、日本と比較し非常にリーズナブルな価格となっています。
筆者が住んでいるのはコンドミニアムタイプでサービス付きではありませんが、ジムやプールがついていたり、敷地内にスーパーマーケットやカフェも併設されており非常に治安もよく便利です。
1点注意事項としては、築年数が日本の3倍ほどの劣化速度と言われておりますので、お部屋を決めるときには、実際に部屋を見て判断することをお勧めします。
生活費のポイント②食費
筆者は野菜や果物、お肉などはローカルスーパーで調達しています。
価格は市場<ローカルスーパー<日系スーパー・輸入品スーパーの順ですが、市場では売り手との会話が必要になるため、ある程度のベトナム語と価格の相場を把握していることが必須となります。
日系スーパーなどもあり、慣れるまでは便利ですがローカルスーパーで購入すると野菜や果物は日系の5~6割の値段で購入できます。
一方で日本の調味料や食材は日系スーパーでしか手に入らないものが多く、一通り揃うのはありがたい限りですが、日本で購入する2倍以上の相場です。
日本の調味料や食材はほとんどデリバリーを利用して購入しています。オーダーをしてから30分以内に家まで運んでくれるお店もあり、デリバリー費用も100円程度と非常に便利です。
≪日本食材の料金目安≫
例)丸美屋の麻婆豆腐の素:約700円/箱
例2)乾麺の蕎麦1袋:約650円
例3) 白だし1本 800円
例4) カップヌードル 1個 500円
醤油やみりん、酒などの基本的な調味料は比較的安価なものから5倍近くするものまでさまざまです。
そのため筆者は日本に一時帰国した際に、お気に入りの日本の調味料や乾麺をまとめ買いして持ち帰るようにしています。そうするとベトナムでは安価な食材を購入するだけで自炊ができるので、食費を抑えることができます。
生活費のポイント③美容
女性にとって外せない生活の一つと言えば、美容ではないでしょうか。
ホーチミンには美容院、ネイル、ヘアサロン、エステ、スパなど日本式のサービスや日本人経営のお店が選べるほどあります。
特に美容室とフェイシャルエステに関しては、ベトナムと日本では良しとされている技術が異なるために日系に行くようにしています。
ホーチミンには湘南美容クリニックなどの日本でも有名な企業も進出しており、日本より安価でサービスが受けられるため脱毛やフェイシャルエステをベトナムで始める方も多いんですよ◎
ネイルはベトナムでも非常に人気があるので、ローカルのネイルサロンがたくさんあります。日本語や英語が通じるお店もありますので、安心してお任せすることができます。
筆者は日本語が流暢なベトナム人の方が経営しているお店に通っていますが、日本人の好みをよく知っており、日本人が好きなカラーバリエーションを用意してくれています。
ネイルは1000円からできるので、日本で未経験の方もベトナムに来て始めてみてはいかがでしょうか?
お得な生活情報
GRAB Delivery& Food サービスの活用
ベトナムではデリバリーサービスの人気が非常に高く、タクシー・レストランの料理・スーパーの購入品などを自宅までデリバリーをしてくれます。
そのすべてがGRABサービス一つで利用できます。日本のウーバーイーツ、タクシー配車サービス、スーパーの配達サービスを掛け合わせた非常に便利なサービスです。
筆者はこちらを利用してレストランの料理をオーダーしたり、日用品をまとめ買いしたりしています。
GRABアプリを通して購入することで、レストランメニューの割引が適用されることが多々あり、場合によっては30~50%オフで購入できることもあります。
また、利用していくとポイントが貯まり、購入時の割引に使用することができるのも嬉しいです◎
漢の食材店 木村屋
写真:KIMURAYA Facebook より抜粋
漢の食材木村屋さんでは、各種冷凍のお肉や魚、冷凍のお惣菜などが販売されています。
ベトナムではあまり販売されていない薄切りのお肉もあり、小分けのパックになっているため、一人暮らしの方にも非常に便利でおすすめです◎
さらにすごいのは、オーダーすると30分以内にはもう自宅に届いているという圧倒的スピード感!
≪あ、お肉買い忘れてしまった!≫という時にも頼めばすぐ届くので非常に助かる一軒です。
※Capichiという日本人向けデリバリーアプリからのご注文がスムーズです。
まとめ
こちらの記事では、日本人の一人暮らし女性のホーチミンでの1か月の生活費を公開しました。筆者は取り立てて節制をしているわけではなく、好きな物を食べ、好きなことをしています。
また、東京だと20万や30万円はくだらないジム・プール付きの自宅に住みながら、約16万円ほどの生活費で豊かな生活ができており、非常に満足度の高いベトナム生活を送っています。
そしてまとまった休みには近隣諸国へ旅行へ行ったり、日本へ帰ったりと満喫できるのも嬉しい点ですね。
日本への一時帰国は格安航空を使えば3万円から!海外にいながらも、しっかりお金を貯められるホーチミンライフは最高です!
こちらの記事で、来越した際の生活イメージが明確になり、不安が解消されていたら嬉しい限りです。
ハノイ生活費についてもこちらの記事でご確認頂けますので是非ご覧ください。