異国の地に住んでいると、慣れない環境や食べ物で体調を崩すこともしばしば。
そんな時に現地で自分の身体と病状に適した薬が買えると安心ですよね。
怪我や病気になってからでは慌ててしまいますので、事前に薬局で購入できるものや薬の名前、病状などを伝えられるように準備しておきましょう。
そこでこちらの記事では薬局で購入できる薬と、英語やベトナム語での説明方法についてご紹介します。
ハノイやホーチミンであれば日本人が多く住むエリアは英語が流暢な店員さんがいることが多いので安心ですよ◎
ベトナムにある薬局
ベトナムで最も有名な薬局といえば青看板が目印のPharmacity。
ベトナム国内に1000店舗以上を構えるPharmacityはホーチミンであれば1区のレタントン通りやVinhomes Landmark city内、ハノイのタイホーエリアのXuan Dieu通りなど日本人がよく住むエリアにあり、きちんと整理されて商品が陳列されており見やすいので利用しやすい店舗です。
Pharmacityは薬とサプリなどが中心で、コスメなどはほとんど販売していません。
その他にも街を歩いていると、いろいろな場所で薬局を見かけることができます。
ベトナムの多くの薬局で購入できるものは薬、サプリ、飲み物などですが、ホーチミンにあるマツモトキヨシではコスメなどがたくさん販売されており、日本のドラッグストアと似ています。
ベトナムの薬局の便利なところは、薬が一錠から購入できると言う点です!
1錠、シート1枚、一箱、などと量を選んで購入できるので、単身でそんなに沢山あっても必要ないという方にも安心ですよ◎
薬の購入方法
外国人が多いエリアであれば、ほとんどのスタッフが英語を話せるため症状を伝えればそれにあった薬を出してくれます。
薬は風邪や腹痛などを起こした時の内服薬から、怪我をした際の湿布や塗り薬までなんでも取り揃えています。
湿布などは店内にありますが、薬はレジにいるスタッフに伝えないと出してもらえませんので、声をかけてくださいね。
症状を伝えるか、欲しい薬があればその写真を見せれば、在庫があるか探して販売してくれます。
また、日本では医師の処方箋が必要な薬も、ベトナムでは薬局で購入できるものが多いため便利です。
最近日本でも薬局にて購入ができるようになった、肥満治療薬オルリスタットなどもベトナムでは安く購入が可能です。
具体的な症状の伝え方は下記の通り☟
ちなみにベトナムでは腰が痛いとはあまり言わず、腰でも背中でも『背中が痛い』と表現をします。腰痛というのは日本独特の言い回しですね◎
日本語 | 英語 | ベトナム語 |
頭が痛いです。 | I have a headache. | Đau đầu |
お腹が痛いです。 | I have a stomach ache. | Đau bụng |
のどが痛いです。 | I have a sore throat. | Đau họng |
鼻水が出ます。 | I have a runny nose. | Sổ mũi |
熱があります。 | I have a fever. | Bị sốt |
腰が痛いです。 | I have a backache./ I have a back pain. | Đau lưng |
下痢です。 | I have diarrhea. | Bị tiêu chảy |
生理痛です。 | I have period pain. | Đau bụng kinh/ đau bụng tới tháng |
右足をねんざしました。 | I sprained my right ancle. | Chân phải bị bong gân |
購入できる薬
①風邪薬/ Panador
解熱や鎮痛作用のあるParacetamolが主成分の薬がPanadorです。
Panadorは頭痛や熱などの一般的な風邪の症状や生理痛などの鎮痛剤としても使用でき、ベトナムでは最も主流な風邪薬として販売されています。
1錠でparacetamol(パラセタモール/アセトアミノフェン)が500mgと含有量が多めなので、最初は半錠などで試してみてもいいかもしれません。
※日本の風邪薬の売れ筋はパブロンなどですが、2錠で300㎎のアセトアミノフェンが含まれていますので、1錠で500㎎は少し多いですね。
②下痢/Smecta
食あたりなどのウイルス性の下痢に有効で、日本からベトナムに来るとお世話になる方も多いかもしれません。
現地の食べ物が最初は合わず、腹痛や下痢などにあった場合に薬局に行くとSmectaを処方してくれることが多いです。
こちらは日本で佐藤製薬がスメクタテスミンという名で出しており、腸内環境を正常に戻してくれる薬として有効です。
③虫下し/Fugacar
ベトナムでは野菜などについている虫が体内に入り、お腹を壊してしまうことがあるため、定期的に虫下しと呼ばれる薬を飲むことが推奨されています。
半年に1度程度、お腹に異常がなくても飲んでおくことで虫がいた場合に排出することができますので保険として飲んでおくと安心ですね。
稀に服薬後、気持ち悪くなる方もいるようなので、最初はタイミングを計って飲むことをお勧めします。
④熱さまシート
15,000VND~50,000VNDで熱さまシートを購入することができます。
店舗内に陳列しているので、見つからなければ写真を見せれば教えてくれますよ。
日本で購入する半額程度で買えるので、わざわざ日本から持ってこなくても大丈夫なので安心です◎
⑤目薬
ベトナムでももちろん目薬は購入できます!お値段も25,000~60,000VND程度と比較的安価です。
しかし、ベトナムはコンタクレンズが日本ほど普及しておらず、メガネが一般的ですので、コンタクトレンズ用の目薬や洗浄液などは購入することができません。
コンタクトレンズを使用している方は、日本から関連製品も持ってきておくことをお勧めします。
⑥生活用品/生理用品・日用品など
生理用品や歯磨き粉、虫除けスプレー、マスクなどの日用品も購入することができますが、日本のドラッグストアほど種類や数は充実していません。
女性にとって心配なのは生理用品ではないでしょうか?
日本ブランドの製品もあり、日本で購入するものと同じ品質の製品も一部購入できますが、値段は1.5倍程度となります。
また、日本ではあま見かけないCOOLタイプのスーッとするものが売っていますので、購入する際には商品パッケージをしっかり確認してください。
こちらは暑い東南アジアの国ならではのラインナップかもしれませんね!
⑦サプリ・ダイエット薬
あのエマ・ワトソンが飲んでいると話していたこともあるビタミンサプリのベロッカや、その他の各種栄養がとれるサプリなども幅広く販売されています。
筆者もサプリはいろいろ試しましたが、Pharmacityで発売されているベロッカのジェネリック品、RE-ENERGIZE(写真参照)をずっと愛用しています。
ビタミン補給をしたい時や、二日酔いの時にもビタミン剤は有効と言われていますよ◎
また、少し先述しましたが、脂っこい食事を摂る際に一緒に飲むことで30%の脂を吸収せずに排出してくれるオルリスタット(ゼニカル)という薬も購入できます。
日本でも昨年認可が降りたため薬局などで購入できるようになりましたが、以前は美容クリニックでのみ購入が可能であり高額でした。
本来は医師に正しく処方されたものを飲むことをお勧めしますが、ダイエットに使用している日本人の方もいますし、出張者で大量購入して帰国された方もいましたよ。
まとめ
ベトナムの薬局のイメージはつかめましたでしょうか?
ベトナムの薬局は日本と比較すると、処方箋なしで購入できる薬が非常に多いです。また、薬の値段も安く、一錠から購入できるためとても助かります。
一方で、医者の処方なしで購入できてしまうため、誤った飲み方や適していない薬を選んでしまう可能性もあります。
また、薬全般において1錠あたりの有効成分含有量が多いため、日本で飲みなれている薬と比較すると日本人には強すぎることがよくあります。
判断に困る場合は、速やかに病院に行き診断を受けて正しく用法・容量を守って飲むようにしてくださいね。
こちらの記事がベトナム生活を送るみなさまにとって、有益な情報となっていれば嬉しい限りです!