ホーチミン市からダラットへと向かう手前にあるバオロクでは、雲海が見れると知り、土日を利用して1泊2日のバオロク旅行へ行ってきました。
バオロクとは
ベトナム中部の高原地帯にあるラムドン省バオロクは、お茶の産地として有名です。
同じラムドン省のダラットは、有名な観光地ということから、バイクでダラット旅行に行ったことがある人は街の名前くらいは知っていても、宿泊したことがある人は少ないと思います。それはバオロクとダラットが100KMほどしか離れていないことから、休憩はしても宿泊せずに通過しているからです。
バオロクで雲海が見れると知り、バオロクについて調べたところ、魅力的な街だと知りました。今回、日曜日にベトナム人の知人の結婚式があり、タイトなスケジュールだったので行くのを断念したスポットを紹介します。
バオロクの主な観光スポット
バオロクは、ダラットの近くにある高地なので景色の良い場所が観光スポットとして有名です。
ここで紹介する場所以外にもバオロクは高原地帯なので、景色の良いスポットが多く、地形を生かしたオシャレなカフェが散在しています。
ダンブリ滝
バオロク市街からは約15KMのところにある落差57mもある大きな滝で、ラムドン省内では一番大きいです。メインのダンブリ滝以外にも、いくつかの滝が見られます。また観光地として開発がされているので、ちょっとしたテーマパークになっています。
この滝には、男女の悲哀にまつわる伝説が残されています。勇敢な少年ダムと美しい少女ブリがお互いに惹かれ愛し合うも、互いの村は対立する村同士ということで結婚が出来ませんでした。そしてダムは村を出ることを決心して森に行くのですが、行ったきり帰ってきませんでした。ブリは森の中で彼を探すものの見つからず、泣き崩れてしまいました。
ブリは、ダムが帰ってくるのをひたすら泣きながら待っていると、身体は岩になり、涙は滝となりました。やがて、その滝はダンブリ滝と呼ばれ、対立していた村同士のわだかまりもなくなったそうです。
タムチャオ丘
バオロク市街からだと、ダンブリ滝の手前にある丘陵地帯で、斜面を利用して一面にバオロクの名産となっているお茶畑が広がっています。
Chùa Linh Quy Pháp Ấn
私が雲海を見るために目指したのはChùa Linh Quy Pháp Ấnです。
名前を聞いても知らない人が多いと思いますが、先ずは、こちらのYoutubeを見て下さい。
Son Tung M-TPのLac Troiという歌のミュージックビデオです。Son Tung M-TPは、Netflixでライブドキュメント映像が作られるくらいベトナムで知らない人がいない人気のアイドル歌手です。ベトナム在住歴が5年以上の人なら、ベトナムの音楽を知らなくても、聞いたことがあるのではないでしょうか。
このミュージックビデオに出てくる、鳥居のあるところが、今回の目的地としたChùa Linh Quy Pháp Ấnです。
雲海を見に行くために「Chùa Linh Quy Pháp Ấn」へ
起床時間は朝4時30分
朝4時30分に目覚ましを鳴らして、目覚めました。身支度をしてホテルを出たのは4時50分。
街灯に照らされた国道20号線を走ります。途中で、坂を下り始めたところで右折します。地図上では、チャンフンダオ通りとなっていますが、暗いせいか通り名が書かれた看板を見つけられずGoogle Mapsで確認してから曲がりました。
そこからは、街灯がなくなり真っ暗な道、そして未舗装路なんかをひたすら道なりに進むこと30分、三叉路(バオロク市街地からだとY字の二股に分かれている)に出たところで、右側に折れます。人が住んでいるエリアのようで、何本も脇道が出てきますが、どれも細いので迷うことはありません。また途中で行き先表示の看板がありました。
三叉路から10分くらいで、駐車場にたどり着きます。車やバス利用者は、これ以上、先には進めないようですが、バイクだと山門まで行くことが出来るようです。
しかし、事前情報では、山門までの道はとても険しくバイクの運転技術に自信があっても躊躇するくらいのレベルと聞いていたので、迷わずバイクを駐めました。
駐車場にスタンバイしているセオムに声を掛けて、山門まで連れて行ってもらいます。
山門までの道は、細く急な上り坂となっており、セオムを選んで正解と思えるくらい、後ろに乗っていても、いつ転ぶのかと不安になるくらいに険しい道でした。(セオムのおじさんは慣れているので、転ぶこともなく無事にたどり着けました)
山門からは徒歩になります。バイクを降りるとセオムのおじさんがベトナム語で本堂までの位置を説明してくれますが、早すぎて全く聞き取れませんでした。しかし、山門を潜り、本堂までの道は何とか迷わずにたどり着けました。
本堂の手前が舞台となっており、訪れた日はイベント日だったようで、偉いお坊さんと信者の方が多かったです。
舞台から写真を撮りたいと思っていましたが、それは叶わず。しかし、目当ての雲海を見ることが出来ました。
何とか舞台から写真を撮りたいと思いつつ、偉いお坊さんの有難いお話を拝聴しつつ待つこと朝7時。終わりそうで、終わらなさそうだったので、諦めて下山。
山門まで降りてきたら、セオムのおじさんへ電話をする必要があるのですが、タイミングよく、山門まで送ってきたタイミングだったので、その帰りのついでに乗せてもらうことが出来ました。
駐車場に戻ってきてから、駐車場代とセオム代の合計6万ドンを支払いました。
雲海が見れる場所
バオロクの中で雲海が見られる場所は多くあるようで、宿泊したホテルのスタッフから「朝早くバオロク市街地よりも高い山を登れば、大体見れる。」と言われました。